スーパーで母が買い物をしていたとき横でずっとみてくる人がいたので振り向くと、その人は指を差しながら近づいてきて母の名前を旧姓のフルネームで言ってきました
その人はどうやら小学生の同級生だったらしいのですが母は相手の名前もわからず顔も思い出せませんでした
その後も昔の思い出話を聞いたのですがやはり思い出せないまま別れたのです。
そのあとも母はモヤモヤしたらしく買い物もままならず次の用事に向かわなくてはいけなかったのですが
なんだか今日はモヤモヤが収まらず用事があるのはわかっていたけど気が気じゃなかったというのです
昔の同級生にばったり会うのは初めてではなくて以前にもあったのですが、その時は今日ほどモヤモヤしなかったのに
なぜ今回はこんなにもモヤモヤして用事も気が気じゃなかったのか?
母が家に着いてからもそのことが引っ掛かり色々考えていたらその同級生のことを思い出したのですが、
結構仲が良くて当時の容姿やエピソードなども話してくれました
あだ名も付けるくらい仲良しだったのにその人のことを思い出せなかったのが悲しくてまた会いたいと思ったのですが
‘悲しさ’が残っていたのが気になったのでもう少し話を聞いてみました
すると母はここ最近物忘れがひどくて”認知症じゃないか”とよく話していたこと、
人の顔だけじゃなく名前や行く場所や買うものも出来事もたしかに忘れることもあるし本人はかなり気にしていました
そんな中、昔の同級生に会って相手はよく覚えてるのに自分は思い出せなくてしかもそれは1度ではなかったので普段より悲しくなったのだとわかりました
数十年も前のことだし思い出せないのは仕方がないこと。人の名前が覚えられないのは良くあることだし昔からそうだったみたいなので仕方ないんじゃないかと思ったのですが
私がかけてあげられた言葉は、
月並みだけど「私だって昔のことを忘れることはある」と少し冗談混じりでいうのが精一杯でした
ただの年だと済ませてしまうのは正しくないかもしれないけど今日見たく最近は母と話す時間も増えたのでこうして昔話でもして思い出す時間は大切なのかと思いました。